計算ホモロジーによるアモルファス材料の解析

講師 赤木和人(東北大学)
日時 2019-03-27 15:00–16:00
場所 山形大学小白川キャンパス 理学部13番教室


アブストラクト 近年、連続体の「穴」を調べる従来のホモロジーを離散点データに適用できるように拡張した数学的枠組であるパーシステント・ホモロジーの諸科学への応用が進んでいる。国内では東北大AIMR/京都大学の平岡裕章氏をパイオニアとして材料科学への展開が始まり、講演者も「情報統合型物質・材料開発イニシアティブ」や「SIP革新的構造材料」といったJSTの事業や複数の企業との共同研究で、具体的なアモルファス材料の構造と物性の相関の抽出に取り組んでいる。本セミナーでは、パーシステント・ホモロジーによる系の幾何学的特徴の取り出し方とその表現法、機械学習を用いた特徴量の抽出、それを応用した複雑な系の分類や定量化の実施例を物質科学者の視点から紹介する。